犬が夜中や朝方に鳴く理由

ワンちゃんをお迎えして、ケージで寝かせているとクーンクーンと鳴いたり、ケージを前足でガシャガシャ音をたてたり、吠えてしまったり・・・。無視が良いと聞くけれど、なぜ無視が良いのでしょうか? 無視をしていれば吠えなくなるのでしょうか?

寂しくて鳴いている

お迎えしたばかりの子犬や、入院やホテルなどで飼い主さんと離れていた直後などは、寂しくてないてしまうことがあります。

そんなときは一緒に寝てあげよう

一緒の部屋で寝ることで、ワンちゃんが安心して寝られるならしばらくは一緒の部屋で寝るようにするのがおすすめです。

ただし、一緒の部屋=同じベッドではありません! ワンちゃんはケージやクレートで寝かせるようにしましょう。

お腹が空いて起きちゃう

量が足りていなかったり、夜ごはんから朝ごはんまでの時間が長いと、お腹が空いて眠れなくなってしまったり、早くに起きてしまったりします。

寝る前に少しあげる、腹持ちの良いフードに変えるなど、空腹の時間を短くしてあげましょう。

運動不足で眠れない

運動不足やスキンシップ不足、日中に眠りすぎてしまう場合なども、夜中に起きてしまう原因になります。

夕方・夜の散歩を長くしたり、家の中でよく遊ぶようにすることでしっかり眠ってくれるようになります。


そのままにしてはいけない理由

無視をしていれば、いつか静かになると思ってそのままにしている人は要注意。

そもそも「なぜ鳴いているのか?」の根本解決ができていないと、間違った対応になっていることもあります。

①鳴いたり吠えたりが増える

無視をするのにも限度があるでしょう。もし無視できなくなったらどうしますか?

犬の様子を見に行く? ケージから出して一緒に寝る? 

犬が鳴き始めた後に何かしてしまうと、犬は「鳴いたら飼い主さんが来てくれる」「ケージから出してもらえる」と覚えてしまい、結果鳴いたり吠えたりが増えてしまいます。

②睡眠不足になる

小さな物音でも気になってしまうと、眠れなくなってしまったり、朝の早い時間に起こされてしまうなんてことも。

すると、蓄積されて睡眠不足になり、些細なことでイライラしたり、家族や犬に当たってしまうなどの悪循環になってしまいます。

③ご近所トラブル

吠える声が大きかったり、吠え続ける時間が長い場合は、ご近所トラブルになってしまうこともあります。
すると、引っ越しをせざる負えなくなったり、声帯切除などの最悪の選択を迫られる可能性もあるため、酷くなる前の対策が大切です。

④育犬ノイローゼ

しつけをしても良くなる気配がなかったり、睡眠不足が続く、更にはご近所トラブルまででてきてしまったりと精神的に負担がかかることでノイローゼになってしまう飼い主さんもいらっしゃいます。

飼い主さんに心の余裕がないので、トレーニングすることも難しくなるため、一時的に飼い主さんとワンちゃんを離し休息を取ってもらうことが優先されます。

方法としては、離れて住むご家族にワンちゃんを預ける、ペットホテルに預ける、保育園や幼稚園、訓練施設に預けるなどが挙げられます。

鳴かなくてすむ状況を考えよう!

問題行動と呼ばれるものにも、必ず原因があります。

それが、年齢的なものなのか、学習によるものなのか、生理的・心理的なものなのかを判断するためには、良く観察したりワンちゃんの生活リズムを書き出してみるとわかりやすくなりますよ!